夏場のダニ対策

夏にかけて「かゆい」、「鼻水がとまらない」などダニによる被害が目立つようになります。最近問題となっているダニは、チリダニ科のコナヒョウダニ、ヤケヒョウダニ。体長0.2ミリ~0.3ミリと非常に小さく肉眼で確認するには困難なんです。

ダニの糞は、ほとんど水分で大きさは10~40ミクロン(0.01~0.04ミリ)位です。その糞が、乾燥して粉々になると数ミクロンになり鼻から身体へ入ったり、汗に溶けて身体に吸収されるとアレルギー症状の要因である「アレルゲン」となります。対策としては、このような「ほこり」をこまめに取り除くことが必要です。畳に十万匹、ソファーに千匹その他布団、カーペットあらゆる場所にこのような単位で生息していると言われています。しかし、完全に除去しなくても一平方メートルあたり100個以下になればほとんどアレルギーの原因にならないと言われています。厚生省が平成10年に発表した衛生的基準値(法的規制のないガイドライン値)

畳に比べてフローリングの方が、ダニを減らす効果が高いとされていますが、どちらも掃除をきちっとしなければ意味のないことです。餌と快適な温度条件が揃えばダニは生き続けます。室温20度~30度、湿度60~80パーセント、私たちの体から出るフケ、アカ、カビ、お菓子やパンの食べかす などがダニの餌になるのです。また、ダニは夏にかけて盛んに産卵します。最近では共働きや、出かけることが多くなり、また住宅の高気密化により風通しが悪く湿気が外に放出されにくいため、ダニやカビが発生しやすくなっています。ダニが繁殖してから有機リン系などの薬剤を使用すればシックハウス症候群になる恐れがあり大変危険なことです。

よく晴れた気持ちの良い日に窓を開け放し室内を良く乾燥させ、冬場の結露で湿った家具の後ろも良く乾燥させ、また布団、カーペットを天日干しにすることがダニ、カビの繁殖を抑えることになります。