湿気による畳への影響(特に耐久性)が気になります

 

Q湿気による畳への影響(特に耐久性)が気になります
置き畳を検討しています。場所は洗濯物をよく干す小部屋(テラス風)になります。
そこで、換気(窓を開けられる)はできるのですが、湿気による畳への影響(特に耐久性)が気になります。このような場合どの商品がおすすめでしょうか?
1680mmx2640mmに敷きたく畳の厚みは20~25mm程度で考えています。できれば合わせて見積りもお願いします。
A湿気による畳への影響ということでございますが、基本的に畳はい草をはじめ、畳ボード(木質繊維を溶かし成型)など湿気を吸収しやすい素材で出来ています。
 
畳はお部屋の湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥してくると蓄えた湿気を放出する調湿機能がございます。
 
夏の午後、汗をかいた身体で畳の上にに横になってもべとつかないのは畳(天然い草を使用した畳)が汗を吸収しているからです。
 
そして、窓を開けたり、扇風機、エアコン、人の出入りなどでヒトが移動することで新鮮な空気が畳の表面に供給されることにより蓄えた湿気を放出し、畳の調湿機能が回復され健康な畳に戻ります。
 
最も湿気を吸収する畳表素材は、い草で、次に和紙表で、樹脂表は素材的に吸収しません。
い草の畳や、和紙の畳はその素材と畳床で湿気を吸収しますが、樹脂表は畳床のみがそれを請け負います。
 
例えば、同じ条件でい草の畳や、和紙の畳にカビの発生が”みられない”環境でも、樹脂の畳表を使用した畳は他の畳に比べ畳表分の湿気の吸収が出来ない分、床と畳の裏面、その他周辺へカビが生じる可能性があります。
 
畳みの厚みの比較
 
畳みの厚み ダイケンインシュレーションボードに和紙表を巻いて比較
 
畳床の素材が稲わらやインシュレーションボードでは、畳に厚みがあるほど湿気を吸収出来る容量や断熱性能が増し、重量に比例して遮音効果が増すことから吸音性や防音性も増します。
畳みの厚み30mm対13mm
左は10mmと15mmのボードの組合せて仕上がり厚み30mm 右は7mmのボードで仕上がり厚み13mm
 
畳みの厚み30mm対15mm
左は10mmと15mmのボードの組合せて仕上がり厚み30mm 右は10mmのボードで仕上がり厚み15mm
 
畳みの厚み30mm対20mm
左は10mmと15mmのボードの組合せて仕上がり厚み30mm 右は15mmのボードで仕上がり厚み20mm
 
※湿気を吸収できる容量を比較したもので、樹脂製畳表が全く適さないということではございません。
※い草、和紙、樹脂を使用したいずれの畳でも、湿気を吸収できる量を越える湿気がある場合、畳の耐久性が損なわれ、湿度と気温と時間の条件が整った場合カビが発生します。
 
雨で窓を開けることが出来ない日に洗濯物を室内で乾かされる場合は、部屋の扉を開けて他の部屋を含む広い空間とつなげ、湿った空気が薄まるようにすることが必要です。
 
また、日中留守になる時はサーキュレーターなどを活用し積極的に湿った空気を拡散させる事をお勧めいたします。
 
1680mmx2640mmのサイズで畳割をいたしますと、840×880mmの畳が6枚になります
畳の図面
市松仕様にすると巾840×丈880mm3枚 巾880×丈840mm3枚

 
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