畳表が出来るまで

熊本い草・畳表が出来るまで

熊本い草・畳表が織り上がるまで

純国産高級置き畳「和極」の畳表である銀河を提供していただいている熊本県八代市でい草農家を営む天津氏とご家族が作業をしている様子をご紹介させていただきます。資料は弊店取引先から添付されたものを引用しています。
い草生産者天津謙治氏と弘也氏
い草生産者天津謙治氏と弘也氏

私たち家族の『い草農家の5つのこだわり』

  1. お客さのことを考え、心を籠めて織りあげる。
  2. 農薬の使用を最小限に抑え赤ちゃんからお年寄りまで安心して使って頂ける安全な畳表をつくる。
  3. 天然染土使用で気品高い色合いと肌触りをめざす。
  4. 土作りと水管理を大切にし、コシのある美しいイ草を作る。
  5. 製織では、仕上げ・乾燥・保管のスピードアップに努める。

くまもと畳表が織り上がるまで

国産い草・畳表の95%を熊本県八代市で生産しています。い草農家は、い草栽培と畳表の生産を一貫して行っています。

 

い草の苗作り

い草の苗作り
写真左 来年本田に植える1次苗を植え床畑へ植え付ける(12月~3月) 写真中央 1次苗を掘り起して株分けし2次苗として植える。写真右 2次苗の植え付け(5月~8月)8月苗。い草は株分けを数回繰返し株数を増やして本田に植え付けます。

本田 い田植え

い草苗の本田植え付け
本田では収穫するい草を育てます。本田植え付けは11月~12月に行います。い草苗の植え付け作業には、カセット方式 ポット苗形式 手植えの3種類があります。1次苗で育ったい草の苗は8月頃に掘り起され株分けをし本田とは別の苗床田に植えかえられます。そして12月頃に再度掘り起され株分けを行い1次苗から約10カ月かかって本田に植え付けられます。中腰のまま後ろに下がりながら植える作業は腰と足に負担がかかるきつい作業です。

本田でのい草栽培

本田でのい草栽培
(12~2月)根が張り活着する時期なのでい草自体の見た目は変わらない。先刈り、平均気温が約17度を超えてくると茎が伸びてくるのでい草の先を刈ります。風通しが良くなり根元まで陽が当たることで株張りと新芽の生長を促す。(4~5月)先を切られたい草は一時的にストレスが加わり種の保存に努めるため新芽を出します。

い草の杭打ち網張り

い草の刈り取り
伸びたい草が倒れないように杭を打ち網を張る(4~5月)網上げ(い草が伸びて倒れないように伸びるい草に合わせて網を高く上げる)道作り(網を上げる作業用の道)刈り取り前日か直前に網を外す。6月20日頃~7月下旬。網を張ってい草を直立させることにより株や根元部にも日光が届くとともに風通しも良くなり茎が成長します。杭は10aあたり120~130本必要であり、杭が倒れないよう重しのついた道具で1本ずつ人力により打ちこみ作業を行います。また刈り取り時期にはい草の倒れ防止のための網や杭を除去する必要がありこの作業もすべて人力で行われ蒸し暑い梅雨のさなかでの作業はかなりの重労働となります。

い草の刈り取り

い草の刈り取り
い草の刈り取りは6月下旬から7月下旬まで行います。収穫機(い草ハーベスター)で刈り取ったい草をコンテナに手作業で積みかえます。泥染めはい草を刈り取った直後に行い、い草を保護します。1束ずつ手で染める方法とラックごと染める方法の2種類の方法があります。い草の刈り取りは気温の高い日中に行うと刈り取ったい草はぐったりと萎え熱によりムレが生じるため気温の低い夕方~夜、早朝に行います。泥染め、い草が染め液に浸されれることでい草の表面が泥の粒子で覆われ茎が強く丈夫になり、草の色を安定させ変色を防止します。い草独特の香りもこの泥染めにより出来てきます。

い草の刈り取り→泥染め→釜入れ

い草の泥染め釜入れ
乾燥機に釜入れ。釜入れも1束ずつ行う手作業とコンテナごと釜入れをする二通りの方法があります。1釜分は約1反分(畳表の数楼で約300帖分)釜出し。昨日釜入れしたい草を釜から出し、一束づつ泥を落として保管袋に入れる。真夏の蒸し暑さにに加えて乾燥機の熱源があるなかでの作業は激しく体力を消耗させます。乾燥、その昔泥染めを終えたい草は天日干しで舗装のしていない土の道へ並べて乾燥させていました。夏なので夕立が来そうになるとみな総出で取りこみを行っていました。

い草の製織(ゴザ打ち)

い草の製織ゴザ打ち
製織(ゴザ打ち)保管していた原草を一日分織る量だけ取り出して畳表へと織りあげる。色、傷、太さ、不良い草を除外し、折れそうない草折れたい草を除外する。い草を一掴みし短い草をふるい落とした後、光源に向けてい草を揺らし古いい草と若いい草を選別します。1帖分織るにはこの作業を十数回行います。これらの作業は全量目視と指先の感覚を頼りに行われます。

畳表の検品

畳表の検品
織機に乗せるまでの作業が畳表の品質を決める。織り上がった畳表を全量検品仕上げしをし、出荷となります。約1時間で1枚の畳表が織りあげられます。
い草生産者天津謙治氏
私たち家族の『い草農家の5つのこだわり』

  1. お客さのことを考え、心を籠めて織りあげる。
  2. 農薬の使用を最小限に抑え赤ちゃんからお年寄りまで安心して使って頂ける安全な畳表をつくる。
  3. 天然染土使用で気品高い色合いと肌触りをめざす。
  4. 土作りと水管理を大切にし、コシのある美しいイ草を作る。
  5. 製織では、仕上げ・乾燥・保管のスピードアップに努める。

品評会受賞歴
平成28年第42回熊本県い業大会い草・い製品品評会農林水産大臣賞受賞
平成27年第41回熊本県い業大会 い草の部3等
平成26年農林水産省九州郵政局長賞
平成25年全国イ業連合会長賞
平成24年全国イ業連合会長賞
平成23年全国イ業連合会長賞
平成22年全国イ業連合会長賞
平成20年全国イ業連合会長賞
平成16年2月イ業振興協議会長賞
平成15年2月イ業振興協議会長賞
平成元年9月熊本県知事賞
い草品種 ひのみどり
重量 2.5kg/1帖当たり
長さ選別 2番草(7段階選別)4尺3寸~4尺5寸
仕様本数 230cm当たり約4,000本

八代高級畳表 天津謙治氏の「銀河」で作る置き畳純国産高級置き畳和極
純国産置き畳/フローリング畳和極