畳が入りそうで嵌らない
サイズオーダーで注文した置き畳が届いて、いざ敷いてみるとあと少しの所で畳と畳が重なり合って入りそうでハマらない!
幸い今までそのようなお客様はいらっしゃいませんでしたが、しかし今までのお客様のなかにはそのようなお困りの方がいらっしゃったのではないかと不安に思い、今回あらかじめ畳の敷き方の写真を撮って準備していたのですが杞憂に終わりました。
誰でも出来る畳の敷き方・畳の引き上げ
でもせっかく準備をしたのでご紹介いたします。
畳の製作は、正確に採寸された数値に基づき、仕上がり寸法から畳表の厚みや畳縁の厚みを補正し一枚づつ寸法通りに製作します。そして出来上がった畳は部屋の畳寄せや壁側から敷き込みます。この時に畳と部屋の嵌合(ハマリ具合)が緩く畳が部屋より小さいと隙間が出来てしまいます。反対に大きいと入らなくなります。
敷き込み始めは並べていくだけですので簡単に置けるますが最後の一枚のスペースへ畳をあてがってみると正確な採寸において製作された畳は僅かに畳同士が重なり合いすんなりとは納まりません。
この場合4.5帖9枚3×3枚の場合、例えは3枚敷く際の既に両脇に敷かれた2枚の畳は畳寄せとの密着度はまだ薄い状態で点接触になっており、両脇の畳は少しづつ中よりに位置しているため畳同士が重なり合ってしまいます。
重なり合った畳を同じ高さで出会うまで両方の畳を持ち上げて合掌させ、ゆっくりと周りとのバランスを確認しながら下げていきます。
最後の一枚を押し入れることで各畳が未着し合い隙間なく敷きこむことが出来ます。また、畳は框(丈)方向へは若干収縮する特性があります。
畳4枚の角が集まる場合も同様にし4枚の畳の角部が同じレベルで納まるよう徐々に下げていきます。
畳の引き上げ方
敷き込みで向きを間違えたり、お掃除などで畳を上げる際には、千枚通しのような丈夫で先が尖ったもので畳の角に近い約3×2cmの位置へ斜めに十分に差し込んでゆっくりと引き上げてください。(画像の畳の厚みは15mm)差し込みが浅いと畳表のみが剥がれてしまいますので十分差し込んでください。画像では約15mm差しこんでいます。また、畳同士の嵌合がきついと思われる場合は少し上げて、反対側の畳も少し上げ勘合を緩ませてください。
上:畳を引き上げるために千枚通しを差し込んだ状態(紫の色は経糸) 中:抜き取った直後 下:指で馴染ませて畳の目を閉じた状態 時間の経過とともに閉じてきます。
※千枚通しを差し込む際には畳の目と目の間に平行に差し込んでください。
吉田 俊幸様
この度は畳作成ありがとうございます。
商品が無事届きましたので、リビング横の一室に敷きました。サイズぴったりで非常に綺麗な仕上がりでした。
このレベルの商品をフルオーダーで、しかもリーズナブルな価格で作成頂き感謝しています。
今後追加で必要になりましたら、再度注文させて頂きたいと存じます。
知人にも紹介したいと考えています。申し訳ございませんが、 引っ越し直後で部屋の整理ができていないため、感想だけになりますがご報告させていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします。TH
ご注文商品:ユニット 畳セキスイ【美草】目積 イエロー 樹脂畳表 89~100㎝以内のサイズオーダー畳
数量:9枚
巾926.5×丈826.6×15mm 畳 5枚
巾826.5×丈926.6×15mm 畳 4枚
畳の厚み:15mm兵庫県神戸市垂水区 TH様
採寸したお部屋のサイズ
畳表のサンプルをお送りした後、お客様よりメールと添付ファイルで図面と共にお問い合わせを頂きました。お問い合わせホーム からでもスマホで撮影した画像を添付できます。
サンプル到着しました。ありがとうございます。検討した結果、
278cm×248cmの部屋に
ミグサ 目積イエロー縁なしの半畳サイズ9枚で敷きたいと考えています。厚さは1.5cmを考えています。サイズ調整は可能でしょうか。画像を添付いたします。
畳割りを行い提案させていただいた図面
畳の製作図面
お客様から頂いたお部屋のサイズは以下の通りです。
2480×2780mm それぞれの数字を3で割り826.6と926.6mm⇔2尺 7寸 2分 8厘 ×3尺 0寸 5分 8厘でご提案させていただきました。
ミリmmの単位から尺へ換算
1尺 シャク(303.03mm)
1寸 スン(30.303mm)
1分 ブ(3.0303mm)
1厘 リン(0.30303mm )
ミリから尺貫法へ返還すると
2尺 7寸 2分 8厘 ×3尺 0寸 5分 8厘
1尺:30.303cm 1寸:3.0303cmとして計算します。
畳職人の使用する物差しの一つ
部屋を採寸する際に使う尺杖(シャクヅエ)レーザー光や糸の位置を読み取ります。
メート法の物差しのように数字が書いてないかわりにマークが印字されています。職人はその印を基準にプラスかマイナスかを読み取ります。赤い四角は”五八 五尺八寸” スピンドルのような印は”本間 六尺三寸”の基準位置が確認しやすいようマークされています。画像はそれぞれの半分の二尺九寸と三尺一寸五分採寸する位置で黒い丸は五尺ごとに印字されています。
上は150mmの直尺 1メモリの単位はmm 下は尺杖 1メモリの単位は分
尺杖の1メモリの間に3本のミリ目が入っていることが確認できます。
1分は約3mmで畳職人はその約3mmを10等分した単位 1厘約0.3mmを読み取り畳の仕上がりサイズに反映させます。お客様が採寸されたメートル法を尺貫法へ変換。
仕上がり寸法を0.3mm単位にするとかなり元の数値に近くなりますが、その素人であるお客様にとって畳が敷き込みにくくなります。上手にきれいに畳を敷くことが出来るようにとそのさじ加減を毎回思案し決定しています。
なにより頂いた数値が全てになりますので複数ヵ所のご計測をお願いしいます。今回も丁寧にご計測して頂いたお陰でご満足いただける納品となりました。
TH様、この度は弊店をご利用いただきありがとうございました。
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