安らぎを与える畳の空間
畳がぴったりと隙間なく敷き込まれた部屋は美しく心が落ち着きます。
畳を敷く部屋の採寸
新築で初めて新しい畳を敷きこむ場合や長年使用した畳を新しい畳に入れ替える場合は必ずその部屋へ出向き部屋の採寸を行います。一枚一枚の畳は部屋のサイズに合わせて制作されており部屋を採寸することで畳を隙間なく敷き詰めることができます。
なぜ畳の採寸が必要なのか
お部屋は一見して完全な長方形や正方形に見えますが、実際に採寸すると畳寄せや敷居はまっすぐではなく直角は直角にはなってなく柱面も微妙にどちらかへ向いておりまっすぐではないためです。また大工さんが図面の寸法通り完璧に作業をしても部材が木材のため素材自体がその特性上、熱・水分・経年劣化・荷重で反りと収縮が生じるためでもあります。
正確な畳の採寸
では採寸しないとどうなるか。「我が家は本間(ほんけん)で建てているので本間の畳を6枚持ってきて」といわれることがまれにあります。家は本間基準で建てられていても実際は本間基準から一定範囲内でプラスサイズ、マイナサイズで収まるように建てられています。ですのでいくら寸分たがわぬ三尺一寸五分×六尺三寸の畳を6枚製作し持って行っても敷き込めない、又は敷き込むことができたとしても隣り合う畳や畳と畳寄せに隙間が出来てしまいます。畳は弾力性と柔軟性がある素材から出来ており経年劣化で少しづつ痩せていくため隙間は埋まることなく広がり続けます。畳は正確な部屋の採寸を基に寸法通りに製作されます。隙間なくぴったりと畳を敷き詰めるには畳店が出向き図面ではなく実寸で正確に採寸を行う必要があるのです。
畳には住所がある
採寸図を基に敷居や畳寄せの曲(くせ)凸凹や柱面のわずかな向きに合わせて製作された畳は一枚一枚その部屋に対して敷く位置と向きが決まっています。皆さんは畳の裏面はほとんど目にすることがないと思われますが畳の裏面には製作時にその位置と向きを指定する方書又は裏書が記されており、例えば表替えや裏返しの依頼を受けお客様から引き取った畳を作業して元の位置に敷き込むには畳の裏に記された住所を見て敷き込みます。方書の書き方はいろいろありますが、どこの部屋の畳で敷く位置が記されています。
糸又はレーザー墨出し器での採寸
畳を敷く部屋の採寸は糸と大曲又はレーザー墨出し器を用いて行います。どちらも糸又はレーザー光から柱や敷居までの距離を測り寸法帳に順に記入します。糸を張るやり方は大曲の直角三角形の二辺にに二本の糸を沿わせ交わる糸が直角になるよう調節をし採寸を行います。採寸中に足で糸をひっかけてしまうと最初からやり直しになり手間がかかってしまいます。レーザーでの採寸は最初から二本のレーザー光が直角な状態で出力されています。糸のように物理的なものがないので足でひっかけることがありません。糸は線が細いので読み取りやすくそのもの自体が安価で長く使用できる利点があります。一方でレーザー光は2~3mm程度の幅があり読み取りにくいため差しの角度を調節するなどしてレーザー光を細くし見やすくする必要や精密機器のため慎重に取り扱わねばならず、バッテリー稼働のため予備のバッテリーを準備しておく必要があります。
畳を敷く部屋の採寸方法
以下はレーザー墨出し器を用いて採寸する方法をご紹介します。一畳サイズ、半畳サイズどちらの畳を敷き込むにも同じ方法で採寸を行います。3畳、4.5畳、6畳、8畳(柱有り)
- 畳の採寸方法3畳間
- 畳の採寸方法4.5畳間
- 畳の採寸方法6畳間
- 畳の採寸方法8畳間(柱有り)