レーザー墨出し器を使用して3畳間へ畳を敷く採寸方法をご紹介します
畳を敷く部屋の採寸方法 3帖間
一畳サイズ、半畳サイズどちらの畳を敷き込むにも同じ方法で採寸を行います。
① 部屋の短い辺を二等分した位置と長い辺を三等分した3分の一の位置に印を付けます。(3点の赤丸)
②赤丸の位置へ印を付けたらレーザー墨出し器のレーザー光が3点の印(B,D,F)に照射される位置Aに墨出し器を設置します。
この位置合わせは完璧に合わせるには微調整を繰り返し時間がかかるので可能な限り近くに合わせた状態で位置決めします。
※糸を張る場合もAの位置に大曲(一辺の長さ約61cm)又は大きい三角定規を置きます。糸と定規を用いた3畳間の採寸方法
③ 墨出し器がセット出来たら畳寄せからレーザー光線までの距離を順番に測り記録していきます。敷き込む位置が分かるように東西南北や入口、窓の位置を書き込みます。
※レーザー光は巾が2~3mmあります。差し目を読むときはレーザー光の中心にある差し目を読み数値を記録します。
上は150mmの直尺 1メモリの単位はmm 下は尺杖 1メモリの単位は分。尺杖の1メモリの間に3本のミリ目が入っていることが確認できます。1分は約3mmで畳職人はその約3mmを10等分した単位 1厘約0.3mmを読み取り畳の仕上がりサイズに反映させます。
④最後に4辺それぞれの総寸を計り個々の採寸した数値の和とその辺の数値が同じになっているか確認します。
例)
14~5の総寸=(14の数値+5の数値)
4~8の総寸=(4の数値+8の数値)全ての辺で確認します。
畳を敷き込む場合は前周にわたり深さを確認し一番浅い数値が畳の仕上がり厚みとなります。
畳の敷き込み
⑤製作した畳は裏面に畳の住所である方書きが記入されていますので文字の向きと位置を確認し敷き込みます。
半畳6枚
一畳3枚
記入例
実際に現場で採寸し寸取り帳に記入した数値。(上記の図とは関係ありません)
本間基準の部屋であったため畳寄せや敷居からレーザー光又は糸までの距離が本間基準からプラス又はマイナスであったかを記録しています。
採寸した数値を補正した数値で畳の製作を行います。
カッコ内は採寸した数値
お問い合わせフォーム
こちらのお問い合わせフォームでは手書きの図面をスマートフォン等で撮影し画像ファイルを2枚まで送信出来ます。
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